家にいたい日

土葺きの天守追ひ打ち霾曇

当地では今年初めての黄砂が飛んだという。

輪郭は見えて、細かなディテールが見えない景色。
山は稜線だけがぼんやり見えるが、山襞などはなくて墨で塗ったようにのっぺらとしている。
霞のように、蒸気が立ち上るようなところだけが濃いというような濃淡に差があるわけでなく、視界のすべてが均等にぼやけているのが黄砂の特徴だろうか。
昼間のヘッドライトなど普段は気にも留めないのだが、今日は踏切待ちしていたら電車のそれがいつもより明るく見えたのには驚いた。改めて、こんな日は外にいたくないなと思う。

“家にいたい日” への2件の返信

  1. 四方八方、新緑に囲まれた三重に暮らしていると老眼、白内障に雲った我が視力でさえも眼が良くなったのではないか?とさえ思われるほどです。

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