黒潮の海士の通ひ路車輪梅
車輪梅一枚岩の御陵とや
車輪梅かつを熊野を通過中
車輪梅を季語とするかどうか。
どちらかというと西日本の太平洋側海岸地帯に見られ、ちょうど今頃香ばしい花をつけるので夏の花には間違いない。
熊野の、伊邪那美の御陵とつたわる花の窟に見られるように、黒褐色の岩石が海岸線に沿って続くのが紀伊半島東部の特徴であるが、それらのあるところはまず間違いなく車輪梅が茂っている。
熊野のリアス海岸地帯にはとくによく似合う。
先日、同窓会の昼食をとったホテルの植え込みが満開の車輪梅だった。それと思われる一枝をテーブルに挿してあるのを見て、たちまち脳裏に熊野の海岸の初夏の景色が浮かんできた。
車輪梅、初めて聞く名前です。
調べてみました、淡黄色の花の周りを葉がくるりと囲っていました。
どこかで目にはしているかもしれませんが気がつきませんでした。
海岸沿いに多いと聞きますので山育ちの私には馴染のない花かもしれません。
実際の花を観てみたいものです。
花を観て即、風景をイメージする。
私にとってそのような花はあるかしら?しばし考えていますがとっさに思い浮かばないと言う事は無きに等しい・・・
ビルなど生け垣、植え込みに使われていることが多いです。地味な常緑樹ですが意外に多いですよ。
やはり海に似合う木ですが。
車輪梅のあいだを縫って花の窟の裏手に登り、メジロ獲りなど懐かしい思い出です。