開け放つ牛舎突き抜け夏燕
榛原の月例句会の今月は吟行句会。
二年前にも一度訪れた、名張に近い奥室生の山里である。
そこからひとやま越えた、人跡絶えた場所に大和牛500頭を育てている牧場があり。牛舎がいくつも並んでいるが、すでに夏とあって牛舎は全開。むき出しの梁には大きな扇風機がいくつも回っている。
いかにも夏仕様の、その開け放たれた牛舎を燕が一直線にくぐりぬけてゆく。その速さは夏燕にふさわしく素早くて、何度も突撃を繰り返している。そう言えば、牛舎の周りにはまくなぎが牛たちの鼻面をかすめて柱をなしていたし、子育ての餌となる虫たちがきっと多いにちがいない。
牛舎にはハエとかの小さい虫が多いです。
その虫を牛が尻尾を左右に振りながら追っ払っている光景を子どもの頃よく見ました。
その虫を狙ってツバメが飛び交う。
ツバメってあたま良いですね。。
尻尾で蝿を追う仕草は見覚えがあります。
牛舎には虫が多い。だから燕が突撃してくるのですね。印象的なシーンだったのでこの句を授かりました。