誰にも聞かれず

夕刊は朝くる里のほととぎす
山の田を渡りつつあり不如帰

峠路に山荘が散在している。

なかには定住しているお宅もあるが、たいていは別荘として本来の使い方をされているようだ。
見渡したところポストもなさそうなので、郵便をだすにも下の里まで行くのだろう。
新聞だって律儀に朝夕届けてくれるかどうかは怪しいような山の中。
そんなまったく人影の見られない別荘地に、今年初めてのほととぎすを聞いた。どうやら別荘地の周りを巡回しているようで、耳を傾けて聞いているのは吟行子くらいだろう。

“誰にも聞かれず” への2件の返信

  1. そうですか、ホトトギスの初鳴き聞きましたか。
    当地ではまず無理でしょう。

    ホトトギスに思い入れのある私。
      ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる
    せめてこの札ぐらいは誰にも取られず頑張りたい!!

    1. 今度の旅では是非ゲットしてください。

      不如帰は有明どころか未明から鳴くのを当地で知りました。夢うつつに聞いたことがあります。梅雨入り前、そろそろその季節がやってこようとしています。

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