父さんの糸が縺れる五月鯉
ててなしの親子泳げる五月鯉
父親が風に飛ばされてしまった。
竜田川土手に何基も鯉幟がひるがえっているうちの一基だ。取材に來ていたカメラマンがそれを目聡く見つけて、回収しては飛ばされないように竿の根元に巻き付けるように戻している。渋滞の車からそれを眺めていたのだが、なんとなく心温まる光景であった。
川に鯉幟の連隊を並べるのは各地で見られるようになったが、竿一本一本に親子の幟をあげるのはあまりないような気がする。およそ10数本はあったろうか、どれも一様に新緑の生駒山地を借景にして西風に撓っているのは絵になる構図ではあった。
父さん鯉が大変だ、助けなくっちゃ!!やれやれ。
七理御浜の海に泳ぐ鯉幟もいいですが山を背にした鯉幟も勇壮でいいですね。昔のように大きな竿に泳ぐ鯉幟はこの辺では滅多に見られなくなりました。
甲府盆地の旗竿は立派ですよ〜。
鯉幟というより、幟旗です。その幟の大きさが半端ではないのです。盆地の畑や田の真ん中にそびえていて、まるで武田軍団の陣立てを思い起こします。
あれも甲斐の風物詩ではないでしょうか。