ハンカチにおとな感じる少女かな
少年の頃、ちらと見たハンカチにフリルがついていた。
周囲にはそのようなハンカチを使う人は皆無だったので、いままで同級生としか思わなかった人が急に大人びてみえた。
汗じみた額を拭う仕草は晩生の少年をうろたえさせるには十分で、以来彼女は一歩も二歩もさきゆく大人として眩しい存在となった。
まさにハンカチは恋の道具となったのである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
ハンカチにおとな感じる少女かな
少年の頃、ちらと見たハンカチにフリルがついていた。
周囲にはそのようなハンカチを使う人は皆無だったので、いままで同級生としか思わなかった人が急に大人びてみえた。
汗じみた額を拭う仕草は晩生の少年をうろたえさせるには十分で、以来彼女は一歩も二歩もさきゆく大人として眩しい存在となった。
まさにハンカチは恋の道具となったのである。
えっ!!ちょっと意外。うぶだったのですね~
少年の目から見た少女のハンカチのフリルは初恋の匂いがします。
今こんなナイーブな少年は映像の世界でもめったにお目にかかれない気がします。
年頃の女の子にとってハンカチはちょっとした小道具、昔は今のようなお洒落なハンカチーフなどなくもっぱら実用的なものが多かったですね。
今はバッグに入れておくだけの飾り物からブランド品、実用的でもかなりお洒落な感じのものまでデパートのハンカチ売り場は百花繚乱の花畑のようですよ。
夏は恋の思い出。白いパラソル。白いワンピース。
どれも制服にはない洋装で、晩生少年には強烈なパンチです。
男はと言えば、いがぐり頭から完全に抜け出てない時代ですからね。