惑星のゆらぎ

風死んで近き火星のゆらぎけり

遠花火かなと思って外へ出た。

爆音のような響きが大和川方面から伝わってくる。もしや隣接の柏原の花火かと思ったが、平日に花火大会などはないはずで、オートバイかなにかの爆音だったのかもしれない。
踵をかえそうとしたとき、南の空にひときわ赤く明るい星が見える。
これが、何年ぶりかで地球にもっとも接近してきた火星だとはすぐに分かった。

あいかわらず風がない夜だが、ときどき火星の光りが揺らいでいる。惑星のはずだから瞬くことはないが、昼間に温められた空気が夜になっても動いているのだろう。

“惑星のゆらぎ” への2件の返信

  1. 2日連続で東南の空を見ることを忘れました。今夜こそは・・・・と。

    今朝5時半に起床、エアコンを消してドアを開けたとたんにムッとした生温かな空気に夕べからの熱帯夜がまだ続いているようである。

    さて、今から部屋を涼しくして書のお稽古。俳句二首、漢詩とくずし字
      へうたんの尻ひんやりと垂れにけり  慧子
      閑かさや岩にしみ入る蝉の聲     芭蕉
      對酒還自傾             李白
      犬山の城よりのぞむ木曽川の瀬にたちさわぐ挽歌しらなみ  柊二

    1. 李白の詩は前後の俳句や歌とは世界がまるで違いますね。
      それぞれに味わいがあって、書にするにもやりがいがありそうです。

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