半年の穢れ

増水の渦に形代ねぢれゆく
水嵩のふえて形代ねぢれゆく

今日は夏越しの祓。

春日大社の摂社では春日山からの流れが細くていつもは形代がとどまっていることが多いのだが、雨がこれだけふればかなり流されることだろう。
この日、形代に体を触れさせて半年の穢れを移しふっと息を吹きかけて川に流すのだが、大きな神社では萱の舟などにまとめて禰宜が流してくれる。
たいていは真似事みたいな形で終わるのだが、水が豊富な上賀茂神社にかぎっては本格的な流しとなる。

“半年の穢れ” への2件の返信

  1. そうですか、早や今年も半年経過。
    「夏越しの祓」ですね。
    上賀茂神社と言えばこの句でしょうか。

    風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ 夏の しるしなりける
                     (百人一首 98番 藤原 家隆 )
    掲句もさることながら、京の銘菓「水無月」もこの時期のもの。
    氷が庶民には縁遠かった頃、都の庶民が氷をイメージして食したらしい。

    1. いやあ、京都の人たちはほんとに暦に忠実に暮らしてるんですね。
      NHK俳句井上弘美師のテーマはどんずばり京の暮らし。なかなか雅でもあり、京都人の心意気も感じさせてくれます。

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