孵るだに土遁の術の子蟷螂
今朝の水栓には生まれたばかりのカマキリが張り付いていた。
体長1センチにも満たぬのに、これまたミリに満たない細い体の動きは敏捷である。
人の気配を察するや、栓の裏側に身を隠し隙あらば逃げようとする構え。
全身の神経をこちらに向けているさまはもうカマキリの本領そのものである。
じりじりと距離をあけながら逃げ道を探るのであった。
これが、あとひと月もすればいろいろ湧いてくる虫を餌にしていい若者に成長していることだろう。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
「土遁の術」はじめて聞く言葉です。
なるほどね、土の中に隠れて逃れる幻術。
なんだか忍者みたいですね。
忍者の術です。水遁の術、火遁の術などいといろあります。卵から孵ったとたん身を守る術を身につけているのを見ると感心してしまいます。