この道は男の恋路業平忌
今日は業平忌。
奈良市内の不退寺では風雅を愛する人たちが集って遺徳をしのぶ。
多宝塔がこの日に限って特別公開される。
同寺は業平が祖父平城天皇をしのび創建したものとされる。廃仏毀釈など一時期は衰微したが紆余曲折を経て再興されて今日に至る。
奈良に住んでいる頃足繁く通ったとされる難波・十三峠茶屋への道が斑鳩を通り、平群経由で続いているが地元ではこれを「業平道」と呼んでいる。
マイファームへの行き来のルートの一部がこれにかかっており、昔ありける男の道を現代の自分も踏んでいることになる。
在原業平の紹介ありがとうございます。そうか、奈良ゆかりの人なんですね。ボクは平安時代の人なんでてっきり京都が中心で奈良はあんまり関係ないと思ってました。おかげで勉強しました。納得です。
①百人一首は No.17
「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは 」
例の竜田川ですもんね。
②伊勢物語第一段 初冠は奈良春日野。(この段を踏まえたのが源氏物語若紫)
③伊勢物語第二十三段 筒井筒~高安の女 この話が業平道なんですね。
「筒井筒 井筒にかけし まろがたけ過ぎにけらしな 妹見ざるまに」
「 くらべこし振り分け髪も肩すぎぬ君ならずしてたれかあぐべき 」
この贈答好きです。
(筒井筒の恋になぞらえられるのが源氏物語「少女」の夕霧と雲居雁の恋です)
(オマケ)
昨晩上京中の渓山宗匠囲み7人で初優勝を祝う会をやりました。
いつものようにワイワイと楽しかったです。
宗匠は無事スカイツリーに登れたのでしょうか?
そういえばもう5月の締め切りです。あれ!「道」が兼題だったとは。
薫風を 受け仰ぎ見る スカイツリー
おのぼりさんが見るのは、いまだ仰ぎ見るのみ。
清澄白河の高層マンションからの一句でした。
祝勝会は盛会だったようですね。
愛知県三河地方、知立市の無量寿寺にある「八橋かきつばた園」は業平で有名なカキツバタの名勝地です。
ちょうど今が見ごろでしょうか?
からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ
業平が句頭に「か、き、つ、ば、た」の5文字を入れて詠んでいます。
園内には業平の銅像も建っているそうです。
この歌もさることながら、これによって同行者全員が涙したというくだりが心を打ちますね。
Skyblueさん、ありがとうございます。
そして業平がskytreeの下で詠んだのが、
「名にしおはばいざ言問はん都鳥吾が想う人はありやなしやと」
でしたよね。。