七つ道具

棟上の材山と積む日の盛り

隣地に吉野材を使った家が建つという。

週末が上棟式になるとの工事告知を聞いた。
今日はその構造材が運び込まれて、どれも立派な木材である。梁材などもいかにも丈夫そうである。
工場であらかじめ加工しているので、カンナ、鋸、鑿に代表される大工さんの七つ道具もあまり見られなくなった。墨壷などはさらに遠い昔の話になる。
祖父が大工だったので、現場で墨をつけ鑿でほぞを作ったり、カンナ台が床にどでんと座っていた時代が懐かしい。

“七つ道具” への2件の返信

  1. さぞかし吉野の材木は良い香りを放つのでしょうね。

    私の祖父も建具師だったので子どもの頃はよく祖父の仕事場で鉋くずで遊んだものです。
    長く透き通った鉋くずを宝物のように大事にしていたこともあります。
    墨壺も懐かしいです。
    田舎の家を解体するので祖父の手作りのタンスや水屋とも間もなく見納めです。

    1. 長年使われた手作りの家具がまたひとつ消えるのですか。
      戦後、経済的に成長したといっても心まで豊かになったと言えるかどうか。いいものが消える寂しさはなんでしょうね。
      祖父はかんな屑を噛みながらかんな掛けしてました。昔の田舎の家と言えばみんな檜が当たり前で、それは香しかった。

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