夏の空

峰雲や棚田に水の入りそめて

水が入って一週間。

菜園のまわりは早くも田植が完了したようだ。
今日植えたばかりと見えて苗があちこち傾いている。隅などにはまだ植える余地があったり、余り苗を隅に植えてあるところもある。仕上げは明日にでもやろうというのか。
盆地は今月下旬ごろになるが、信貴山麓の棚田はそれより二週間ほど早いようである。水は信貴山の水を貯水池にためた自前だからろうか。
まだ澄まぬ水の上には夏の空がひろがり、かなた青垣のやまやまの頭上に入道雲が連なっている。湿度もなく過ごしやすい一日だった。

“夏の空” への4件の返信

  1. 故郷ではとっくに田植えも終わっているが当地ではやっと田に水が入った。
    昔、一家総出で田植えをしたことを思い出す。
    昨夕、散歩の途中私も大きな入道雲に出くわした。雷様の季節に入ったのかと・・・
      

    1. これが発達すると雷雲、雨となりますね。ただ、成長過程の入道雲は迫力があっていかにも夏だということを実感します。

  2. 峰雲や棚田に水の入りそめて

    峰雲って? 「返信」でskyblueさんのコメントを見て分かりました。入道雲なんですね。入道雲は、真夏以外にも、梅雨入りする頃に、よく現れます。気流が荒っぽくなる空に湧くんでしょうね。力強い、季節感たっぷりの、爽やかな好い句です。

    1. 『奥の細道』にこんな句があります。
      雲の峰いくつ崩れて月の山 芭蕉
      月山登山のおりに詠んだ句ですが、入道雲がつぎつぎ生まれては崩れてゆくさまが目に浮かびます。
      入道雲が発達してまるで山のようになりゆくさまを「雲の峰」と言うんですね。

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