水無月の甘雨となりし六日かな
7月6日に降る雨を「洗車雨(う)」と言う。
一年に一度会うために牽牛が車を前日に洗う水が雨となって落ちてくるからだそうである。
今年の洗車雨は皮肉にも梅雨明け後の台風によってもたらされたわけだが、明日7日の気圧配置からすると当地の天気はよさそうである。7日の雨「洒涙雨(さいるいう)」にはならない見込み。ちなみに洒涙雨というのは別れるときの涙が雨となって落ちてくるからとか、雨によって会えなくなる悲しみの涙だとも言われる。いずれにしても今年は洒涙雨にはならずちゃんと一年の一度の逢瀬が実現することになりそうである。
ところで、いつもなら七夕は梅雨の真っ最中で晴れることはまれである。本来旧暦の7月だから新暦の7月ではどうしてもそうなってしまう。七夕の傍題に星合、星祭、星今宵などがあるが、これも秋の空と考えればすとんと腑に落ちる。
学校も幼稚園も夏休みに入ってしまうから新暦の行事となったのも止むを得ないことか。
どうやら久しぶりに天の川とまでいかなくとも天を仰げば星空が見られそうですね。
天の川なんていつから見てないか、おそらく上高地宿、徳澤園の夜空が最後のような気がする、と言うことは15年以上も前の事である。
満天の星というのは山登りを経験された方なら、いくつもの思い出をおもちでしょう。私などは登山というのは避けてきたので、40年以上も昔蓼科の家族旅行で感激したのが最初で最後です。天の川すら見分けもつかないほどの星の夜でした。