中干しの空を精霊蜻蛉充つ
薄羽黄蜻蛉とも言うらしい。
盆の頃に群れて飛ぶ姿をよく見る。
毎日暑い暑いと言いながらも、秋の兆しがもう見られるということである。
中干しとは稲田の土用干しのことで、穂が出る前にいったん田の水を抜いて根をしっかり深く張らせ丈夫な株に仕上げるためである。この時期にひび割れした田を見ることがあるのはその土用干しの途中にあるのを見かけたためだ。連日の猛暑で湯のように沸いた田水を抜くことで土深く空気をいれるためでもある。
こうして強くなった株は二百十日にも耐えて収穫を迎えることになるのである。
土用干しとはそういうことだったのですね。
名前だけで意味も知らずにいましたが人間はそうはいかないですね。
干上がってしまえば死に向かいそうです。
そんなわけで昨日は一日のほとんどを映画館で過ごしました。
映画はいいな~、暑さ知らずで楽しめる場所。
時にはい居眠ったりもしますが・・・
土用干しで有名なのは梅干し、そして本の虫干しでしょうか。梅雨明け10日というくらい好天が続きますからね。
中干しの空を精霊蜻蛉充つ
好い句ですねぇ。中干しの田の風景は真夏そのもの、そこに、秋を感じさせる精霊蜻蛉が飛び交っているって、シュールですね。
「中干し」って、根をしっかり張らせるため田の水を抜くことなんですね。
そう言えば、猛暑の折、ベランダの鉢やプランターの土がすぐ乾くので、水をジャブジャブやっていたらカミさんに叱られました。
五日から十日ほど、様子を見ながら再び水を満たします。そうすると株も充実してまもなく出穂を迎えます。
鉢の水やりは乾いたらやるというのが原則。とくに夏は朝早くまたは夕方以降にしないとお湯になってしまいます。水もちがよすぎる用土を使うとメロンなどよく失敗します。