世事遠き身にもしらるれ鰻の日
故郷の名産の鰻真空パックをいただいた。
今日は土用の丑にあたるので、この滋養に富むといわれる鰻が食卓にのぼった。
ことしほど土用というものと、その暑さとの結びつきを身に沁みて感じたことはないのでまことにありがたくいただくことができた。
何もしていなければとても出かける気にもならない暑さでも、毎日必ず菜園へでて大汗をかくことができるのも、健康であるたまもの。
この日日蓮宗のお寺では焙烙灸と呼ばれる、頭に鉢を担いでお灸を受ける、いわゆる土用灸という慣わしがあるそうである。これも、夏の土用にお灸をすえると効き目がいいと言われ、ここ一番がんばらなければならない時期の滋養獲得のならわしであろうか。
昨日は土用の丑、スーパーの駐車場まで香ばしい匂いに包まれる。
そこはぐっと我慢して来月早々墓参に故郷へ出かけるまで我慢することにした。
それでも家人は我慢できないのか一人用の弁当を買ってきた。
我々老夫婦はいつもながらの粗食で済ませた。
連れ合いの食欲減退は少し気がかりなところである。
故郷の鰻屋さんはもう予約制になっていました。一か月先などは予約受付すら覚束ないほど、いい鰻の確保が難しくなってきたようです。
食べられるうちが花。こう暑くては食欲減退するのもうなづけますが、やはり少しでも汗をかいて適度に体を刺激するのがいいように思います。