おざなり

知らぬ間に十薬匂ふ庭ぞかし

つーんと強い匂いがする。

これは紛れもない十薬の匂い。
種を蒔いたとか、苗を植えたとかまったく身に覚えのないものだ。
隣地に家が建って半日日陰となり、しかも湿り気を帯びがちになったせいだと思う。
それにしても、条件が整えばちゃんと環境に適した種類の生物が生えてくる自然の営みには感心するばかりである。
おざなりのままにしておいた主のせいでもあるのだが。

“おざなり” への2件の返信

  1. 十薬っていつの間にやらはびこりいつの間にやら淘汰されています。
    いっとき十薬だらけになったことがありますが今は一本もなく不思議でなりません。

    1. 十薬の出番が終了したのでしょうね。つぎの主はだれでしょうね。
      草というのはそこに今一番適しているのが生えてきます。痩せ地には杉菜がその代表でしょう。土が肥えてくるとまた主役交代です。自然の巡り合わせですから雑草だからといって邪険にしない太っ腹でいましょう。

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