各地

而して田は捨てられき蛇苺

主が病に倒れて二年目。

昨年は助っ人が草取りから何まで田の管理をされていたが、今年はもう五月というのに春の耕しも入らず草が生い茂ってきた。一面雀の鉄砲に覆われて、このままではこの夏には雑草だらけになってしまいそうだ。
畔には蛇苺と思われる真っ赤な実が顔を出し、近くに寄るのさえうとましく思えてくる。
これまで無農薬栽培してきた田でそれなりに維持してきた田も、わずか一年で荒れ果ててしまうだろう。こうした形で至る所で田が捨てられ、そして集落が捨てられてゆくのだろう。

“各地” への2件の返信

  1. わが故郷を思わせる光景です。
    主に何かあればもう引き継ぐ後継者はいません。
    そうして限界集落となっていくのは想像するだに悲しい。

    1. 今日聞いたのですが、田の主は間もなくして亡くなられたとのこと。今年は手伝いの若い人(お子さん?)も来てないし、どうするんでしょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください