鉾町の人寄せつけぬ気にふれり
とんだ場違いな気がした。
伝統臭が鼻について長くいる気にはなれなかった。おそらく京都の祭中の祭、ということは日本の祭中の祭ということになるが、あの高い鉾にも見下されているような、そんな惨めささえ感じたのだ。
所詮祭は祭、地域の人たちのものなのだ。自分たちの祭を愛するということは地域を誇りに思い愛しているわけだ。
第三者はへいそうですかいと言うしかない。
では自分にとっての祭はと自問するがこれと言ったものが見つからない。
そんなひがみ、ねたみも混じって祭のニュースを流し見している。
各地で夏祭りのニュースが流れる。
祇園祭と言い奥美濃の郡上おどりと言い地域の人たちにとってはなくてはならぬほどの大切な年中行事であろう。
又地域内外から大勢の人が訪れて盛り上がる。
さほど祭りに興味のない私でさえも郡上おどりのニュースに夏の訪れを思うのであった。
郡上は町の雰囲気がいいですね。やはり城下町、そして真ん中を水のきれいな川が流れるというのは風情があります。