新緑に百年ピアノの轟けり
奈良女子大記念館は年2回一般公開される。
さきごろ春の公開があったので見学する機会を得た。明治42年竣工の建物は道路からも東正門の真正面に見え、いかにも歴史を感じさせる建物だ。
一階には校長室とか応接室があり、二階は講堂でここに創建当時のピアノがおかれている。このピアノも建物同様手入れが十分されていて今でも現役だ。たまたま訪れたときは「乙女の祈り」を弾いている人がいたので、てっきり事務局が手配した人が弾いているとばかり思っていたら、実は飛び入りの人だったのを後で知った。この公開中は誰でも弾いていいことになっているそうだ。
門から記念館に向かって右にあるヒマラヤ杉はいつ見ても見飽きないほど立派だが、今の季節の新緑はさらに見事で、構内全体がすこぶる新鮮な空気に包まれることになる。
校庭に樹木が植えられているのは良いものですね。
小学校は銀杏に桜、中学校はプラタナスの並木、高校はヒマラヤシーダーと大銀杏でした。
勉強のことはあまり覚えていないのに樹木のことを妙にを覚えているのが不思議です。
100年の歴史を経たピアノ、きちんと手入れされているのですね。
「乙女の祈り」に憧れてピアノを習ったもののあえなく挫折・・・
連れ合いが70の手習いで毎週ピアノ教室に通っていますがイヤホーンで練習しているので聴いたことがありません。
学校と木って付きものなのかもしれません。おそらく大抵の学校には桜があったでしょうし。僕は小学校の欅が忘れられません。朝礼台がいつも木陰になって、校長先生がうらやましかったものです。
老いての手習いは脳の活性化につながるといいますからいいことじゃないでしょうか。そのうち、サプライズの演奏があるでしょう。
そうか、奈良の国立大学は奈良女と教育大学ですね。取分けナラジョは重みがありますね。100年の歴史ですか、さぞ数多の女傑を輩出してきたのでしょう。キャンパスも伝統があってよさそうですね。
こんな狭い盆地にあのノーベル賞教授を輩出した奈良先端科学技術大学院大学(ややこしい名です)も国立で、県立も一般と医科大学もあって、公立だけで五つもあります。卒業しても、地元の人材受け入れ余地が小さいので他府県に行っちゃうんでしょうがね。ある意味おおらかな県です(笑)