ステンレス鍬の安物緑さす
本の数メートルの一畝耕しただけで汗が吹き出す。
だがさいわいに風は涼やかである。しばらく当たっていると汗もすうっと引いてゆく。30度近いとはいえ新緑の季節である。
しばらくは心地いい汗にまみれるのいいものだ。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
ステンレス鍬の安物緑さす
本の数メートルの一畝耕しただけで汗が吹き出す。
だがさいわいに風は涼やかである。しばらく当たっていると汗もすうっと引いてゆく。30度近いとはいえ新緑の季節である。
しばらくは心地いい汗にまみれるのいいものだ。
新緑に百年ピアノの轟けり
奈良女子大記念館は年2回一般公開される。
さきごろ春の公開があったので見学する機会を得た。明治42年竣工の建物は道路からも東正門の真正面に見え、いかにも歴史を感じさせる建物だ。
一階には校長室とか応接室があり、二階は講堂でここに創建当時のピアノがおかれている。このピアノも建物同様手入れが十分されていて今でも現役だ。たまたま訪れたときは「乙女の祈り」を弾いている人がいたので、てっきり事務局が手配した人が弾いているとばかり思っていたら、実は飛び入りの人だったのを後で知った。この公開中は誰でも弾いていいことになっているそうだ。
門から記念館に向かって右にあるヒマラヤ杉はいつ見ても見飽きないほど立派だが、今の季節の新緑はさらに見事で、構内全体がすこぶる新鮮な空気に包まれることになる。
塔描く人ら新緑染まりおり
法輪寺を通りかかったら何人かの人たちがスケッチに余念がない。
去年の秋にもこの寺の周りでは写生している人たちが目立った。
どうやら絵描きさんにとって人気のお寺らしい。
いうところの絵になる場所というのは、四季折々に画趣があるのだろう。
今は滴るような新緑の季節。それぞれに自分流の色に染め分けるのだろう。