小暗き

朱鳥居くぐりて後の五月闇

「五月闇」とは雨期の月のない夜や薄暗い昼間をいう。

日常で使われることはなく、俳句の世界だけで生きながらえている季語かもしれない。
ある句会の兼題で今日はその習作である。
深い森におおわれた神社、お稲荷さんのような朱い鳥居とその奥には深い緑に包まれた闇が広がる。そんな根津神社近くの光景をイメージで作ったものだ。

月夜見宮(つきよみ)の神の寝ませる五月闇

“小暗き” への6件の返信

  1. 「五月闇」、昼の暗さのことも言うのですか。雨上がりのどんよりした鬱陶しいイメージなんでしょうね。

  2. ♪五月やみ 蛍飛びかい
    水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて
    早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ♪

    旧暦五月、まさに今頃でしょうか。
    昨日の田舎はからりとした空気で蛍が飛び交う闇夜ではなくて残念でした。
    「夏はきぬ」の歌詞つくづく素晴らしいと思います。
    子どもの頃は歌詞の良さが解りませんでした。
    この歳になってようやくしみじみと味わえるようになれました。
    季語に溢れていますね。

    1. 今月のある句会では兼題「時鳥」に「忍び音にあらぬ高音の時鳥」と詠む人がいました。これも「夏は来ぬ」の一節からでしょうね。言われてみれば、初夏の鳴き始めなら「忍び音」程度に聞こえるかもしれません。鶯の初音のように。
      ちょうど今選句中です。どの句を選びますか?ただし、選句は1句のみです。もちろん私も投句しました。

  3. 投句、選句は会員登録の方のみとありましたのでこのこの欄で選句を。
    14 楠公の眠れる塚やほととぎす 

    1. 太平記の世界ですね。湊川神社で詠んだものでしょうか、訪ねたことがないのですが戦前教育で忠臣として扱われた公の塚だけに情景は想像できますね。

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