竹の皮脱ぐ用意なる捲れかな
めくれたる程にて竹の皮を脱ぐ
竹の皮脱ぐにしばしの未練あり
生駒市が運営する高山竹林園に行ってその歴史を知ることができたが、室町時代に佗茶の祖といわれる村田珠光が依頼したものが、時の後土御門天皇の目に止まり、以来明治に至るまで一子相伝で伝わってきた伝統的技法に支えられているという。
明治以降になって茶道具だけでなく編み針も生産されていて、展示されていた製品はどれも精緻な技能に裏打ちされているのを実感するできだ。
皮脱いで茶道具となる竹の里
皮脱いで金明竹や黄金竹
竹の皮脱がば佳人の宿りせよ
皮脱げば月の佳人の宿る竹
皮脱ぐや月の佳人の黄金竹
園内では、いろいろな竹の種類も見られて、珍しいものでは、金明孟宗竹といって黄金色の棹に緑の縞が入ったもの、さらに黄金竹という真竹の種類で金色しているものなどが目を引く。この金明竹はかぐや姫が眠っているのではないかと思えるくらい金色がみごとであった。
珍しい竹があるものですね。
写真の緑の縞のもの初めて見ました。
まさにかぐやのお伽噺の世界に入り込んだような気分になれますね。
竹製品の需要は昔ほどはないのでしょうね。
昔の田舎では竹細工の農家具や器具がゴロゴロしていたものです。
細かい手仕事は、茶道具のような高価なものなど、もう一部しか見られませんね。
竹と言うと今や竹の子くらいしか関心がないですが種類もあるし色んな方面に利用されていたのですね。改めて思い知りました。「竹を割ったような」もいい表現だと思います。
竹の花入れなどは利休が野点の即興で用いたあたりに始まるそうです。これなどはまさに野趣溢れる佇まいです。
竹林園の資料室で「和」にピッタリ似合う素材として優れているのを再認識できました。
めずらしい竹だね。
最近は観葉植物等で斑入りのものが流行しているようだけど、竹にも似たようなものがあったんだね。
竹といえば、越前竹人形に代表される福井県や竹林で有名な京都等を思い浮かべるけど、生駒市も茶筅の90%を産する土地柄だったんだ。
日本の家屋もマンションに代表されるように洋風化されてきたけど、和室に竹製の籠に花が活けてある風情も落ち着いていいよね。
京都と奈良の境目を走ってると竹林が目立ちます。茶筅のふるさとと言われても素直にうなづける条件に恵まれてもいるんでしょうね。