ノンエリート

今生のさだめは餌の金魚かな
生れしより貴賤定まる金魚かな
魚には貴賎あるらし餌金魚

金魚と聞くといつも「餌金」を思い出す。
大和郡山・金魚資料館にて
いわゆる肉食魚の餌となる金魚である。10匹いくら、100匹いくらで取引される哀れな金魚である。餌にするなら何も金魚でなくてもいいような気がするが、考えてみれば昔から大量に養殖されている数少ない魚だからだろうか。しかも鯉に比べたら高価でないという点もそのわけになりそうである。

僕は昔から、エリートとか、家筋・血筋などを持ち出されるといつも鼻白んだり,妙に反発するところがあって、養殖場へ実際に行ってみたときもそうだった。高級な金魚の生け簀のおかれたブロックとそうではない一般の金魚のブロックが仕切られていたりすると、写真のような餌金たちのほうがよほど愛しく思える質なのだ。
ついでに言わせてもらうと、家柄を顔中、体中につきまとわせている類いの連中は顔をみるのも声を聞くのも我慢ならないクチで、テレビの画面に映ろうものならすぐにチャンネルを切り替えることにしている。ただ、たまに全チャンネルとも同じ映像を流しているときがあり、そういうときは電源を切ることになる。

大和郡山は金魚の産地というので「金魚資料館」なるところまで行ってみた。

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