摘果のタイミング

青柿の多く落つるも枝になほ

柿というのは花もそうだが実もそうである。

何がって、よく落ちるのである。
今年はよく花がついたなあと思ってると、花が小さな実をつけながらどんどん落ちてゆく。また、それがなんとか残って実がどんどん大きくなっていっても、そのはしからどんどん落ちるのである。
だから、歳時記などをみても「柿の花=青柿=落ちる」というイメージの例句が多い。
掲句もそうで、もうこれ以上落ちないかと思っていても、木の下を見るといつの間にかまた落ちている。だから、柿は摘果すべき果物だと分かっていてもどのタイミングで摘果していいやら素人にはよく分からないものなのだ。

かくして、摘果しないでいると思ったより実が成ったりして、その分小さな実ばかりしか収穫できないというような事態を招いてしまうのである。また、それが翌年は花が咲かない、結果しないというような柿独特の隔年結果に陥りやすい。

今日は吟行句会で東吉野へ。予約投稿である。

“摘果のタイミング” への4件の返信

  1. な~るほどね~
    そう言うわけで隔年に生り年には鈴なりに、かと思うと全く生らない。
    なるべくしての結果なのですね。

    1. 正確には、剪定で結果母枝を上手に残せるかどうかに関わっているんですけどね。要するに手入れを怠ると隔年開花になりやすいということです。

  2. 果樹農園はきちんと摘果するのでしょうが一般家庭ではそうはいかない。隔年に豊作不作というのはそういうことなんでしょうね。柿もそうですが柘榴も花も実もボロボロ落ち続けています。生き残ったものだけが完成品になるということでしょう。

    1. 石榴も実をぼろぼろ落とすんですか。そう言えば、観賞用の姫石榴などは花いっぱいつけますもんね。あれが全部実になるとは到底思えませんもの。確率は低いので生き残るチャンスを広げてるんですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください