近場で見つける

紫陽花のしとどの雨に撓ふなし
いささかの雨のあじさゐ瑠璃浄土
水得たるけふのあじさゐ瑠璃浄土

つくづく紫陽花は雨に似合うと思う。

しかも、わざわざカネや時間をかけて名園、名所を訪ねなくてもいいのだ。
バラや菊のように土を選ぶとか栽培が難しいわけではなく、誰でも簡単に花を咲かせられるのがいい。
通りすがりのよその庭、児童公園、路地の鉢などでも、雨さえ降っていれば紫陽花の方からここだよと教えてくれるので散歩のついでに幾らでも見つける楽しみがある。今年は今のところ空梅雨とはならず適度な湿り具合なので、意外なところに新発見があるかもしれない。

例年より早く梅雨に入った関西以西だが、実は開花とのタイミングがぴったり合って今年こそまさに紫陽花の当たり年ではないだろうか。

“近場で見つける” への2件の返信

  1. どこの町にも「あじさい通り」がありますね。手入れも簡単、重宝な植木なんでしょう。観察にかたつむりを探している小学生には雨の後の紫陽花だよって教えてあげましょう。

    1. 今日写真に撮ろうと近づいたら生まれたばかりの赤ちゃんカマキリが花の裏に逃げ込みました。紫陽花には虫たちも多く集まるようで、蜘蛛の巣もかかっていました。
      ちょうど今は二十四節気の芒種の初候、螳螂生(かまきりしょうず)に当たるそうです。季題にも「蟷螂の子」があります。
      明日句に詠んでみたいと思います。

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