堰堤の耐へて出水を免るる
冠水の標に出水の歴史知る
この町の出水の証冠水線
昨夜から昼にかけてずいぶん降った。
奈良盆地にこれだけの雨を降らすのは久しぶりだ。
盆地のあらゆる支流の雨水を集める大和川はかつて氾濫しやすい川だったが、長年にわたる護岸工事などで最近は被害も少なくなった。
ただ、全国何処でも同じだろうが、コンクリートで固めたため雨水は地中に染みこまず、降ればすぐに川の水位を押し上げる怖さがある。いったん雨水を逃がすクッションの役割をになう堰堤などがあると大きな被害を防ぐ効果はあるが、最近の雨の降りようは尋常ではなく、想定レベルを超えて大災害につながりかねない例を毎年のように見る。
今日の雨は何とか耐えたが、大和川は恐ろしいまでの増水であった。
大合流して一本の川となるあたりでは、30年ほど前に大洪水の被害に遭っている。その時の水位を標識にきざんでいるのも、災害の記憶を風化させないためのものであろう。
昨日は久しぶりに降りました。
明け方は激しく降りやはり水の心配をしました。
今朝川筋を歩いていたらいつもより水位が上がっていました。
途中R41号の高架下に平成12年東海豪雨時水位到達点という標識があります。
そこに立ってみたら私の腰のあたりでした。
もうあんな思いは懲り懲りです。
名古屋で洪水が連続して起きた頃でしょうか。娘も八事あたりに下宿していて浸かったという記憶があります。
都会でも豪雨というのは侮れませんね。