建前に振り回される

リクルートスーツ行き交ひ黒き夏

オワハラとか言うへんてこな言葉が喧伝されている。

表向きは今日の八月一日解禁のはずが実際には早くから内々定なるものが出されていて、学生を確保したい企業が別の企業を受けることを妨害するための言質をとろうとする行為である。
八月解禁というのは、学生の本分たる勉学に割く時間を確保するのが第一義であったのが、それがためにかえって学生を苦しめているという皮肉な結果を生んでいるわけだ。
どこよりも優秀な学生を確保しようとする企業の本音は時代が変わろうと不変で、就職協定というのは守られた試しがない申し合わせである。

こうして、建前に振り回された学生が酷暑の中を黒いスーツとネクタイに身を包んでビジネス街を行き交う始末となったのはなんとも気の毒である。

“建前に振り回される” への2件の返信

  1. 全くその通り。建前で事が進む訳はありません。上に政策あれば下に対策あるのみです。企業が自社の将来を背負う優秀な学生確保にあらゆる手段を用いるのは当然のこと。学生も自分を守るべく対策を立てるしか手はないでしょう。頑張って欲しいものです。

    1. 若者には昔から時代時代の壁があるわけで、ぜひくじけないで越えてほしいものです。
      加えて、敗者でも再挑戦できる国であるように。

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