漬ける気のなき梅の実の落ちゐたる
気がつけば根元にいくつも梅の実が落ちている。
今年はいつもより剪定がうまくいったのか、花もたくさん咲いて、実もいっぱいつけていた。
当初は、もし梅干しとか梅ジュースに使うほどの量が期待できるなら頑張ってみようかなと思っていたが、葉が茂るとともに梅の実が隠れてしまい、すっかりそのことを忘れていたのだった。
五、六個ほどをもいで台所に置いておいたら、二日、三日とたつうちに甘い香りがどんどん増してきて、あらためて梅とは酸っぱいのではなく甘いということを知った。
次はもう少し剪定をうまくすれば、一瓶に足りる程度は採れるかも知れない。
元気な頃は毎年のように梅干しや梅酒を作ってくれた亡き母。
そう言った小まめさ(手ここしさ)は全く引き継いでいない。
どちらかと言えば面倒くさがり屋の私である。
何でも出来上がったものを貰う情けない癖がついてしまっている。
そうして毎年作る梅干しを子供に分けるのも楽しみだったのでしょうね。無償の愛とでもいうのでしょうか。
梅、梅干しが如何に日本の食生活・食文化に貢献してきたか。梅干し博士樋口清之の「梅干しと日本刀」を読んで感動したこと思い出しました。梅干し作り、是非挑戦してくださいよ。
折良く夕飯は「梅飯」。梅干しを炊き込んだご飯です。
今日は全国で最高気温が出たようですが、暑い日でも食がすごく進むので驚きました。
これからも時々は所望していこうと思います。
梅干しの力、恐るべし。