鍾乳洞

滴りの奈落の底に続きけり

石筍の間を縫うように奥へ進む。

壁の電灯だけが頼りの階段をどんどん降りてゆくと、急に広い空間に出た。
垂乳根のような石灰の石柱がかしこに垂れて、なお雫がおびただしく落ち、夏だというのに寒いくらいだ。

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