営み

かまきりのお産を猫のお節介

古簾に大きなかまきりがしがみついている。

過去にも何度か目撃したが、間違いなく産卵の場所を探しているのだ。
何日かすると新しい卵が簾のどこかにしっかり産み落とされるだろう。
ところが、今日は猫どもが窓越しのかまきりに気づいて興味津々の様子。それを察してか、かまきりのほうも猫どもをにらんで動かない。一時間くらいはにらみ合いは続いたろうか、やがて猫どもはあきらめていつもの昼寝タイムとなった。
毎年のように繰り返される営み。来年はその子供がまた産卵にやってくるのだろう。
わが庭は彼らの餌に困らないようである。

人身御供

かまきりの身重の窓にかいつける

この2,3日大きなかまきり2匹がそれぞれ別のガラス窓にへばりついている。

まだ簾をかけたままのところに来てあまり動かない。台風が来そうだけどここなら安全だと思うのかどうか、あるいは両方とも大きなお腹をしているので産卵場所を探しているのかもしれない。
そうだとすると、あの大きなお腹の中には交尾した相手が胃袋におさまってるかもしれない。調べれば、かまきりの雌が交尾した雄を食べるというのは、じつは正確ではなくて、目の前に動くものがいるとこれを食するというのは習性らしいのだ。だから動かない虫の死体には目もくれず、たとえ交尾中でも視野に入ったものは攻撃するということだ。
相手となる雄は雌に比べて比較にならないくらい体も小さいし、目をつけられれば一巻の終わりなわけで、子孫を残すには我が身御供もやむを得ない心境でつっこむしかないというのも凄まじい話である。

人間でよかったとその幸運を喜ぶべきか。