かまきりの身重の窓にかいつける
この2,3日大きなかまきり2匹がそれぞれ別のガラス窓にへばりついている。
まだ簾をかけたままのところに来てあまり動かない。台風が来そうだけどここなら安全だと思うのかどうか、あるいは両方とも大きなお腹をしているので産卵場所を探しているのかもしれない。
そうだとすると、あの大きなお腹の中には交尾した相手が胃袋におさまってるかもしれない。調べれば、かまきりの雌が交尾した雄を食べるというのは、じつは正確ではなくて、目の前に動くものがいるとこれを食するというのは習性らしいのだ。だから動かない虫の死体には目もくれず、たとえ交尾中でも視野に入ったものは攻撃するということだ。
相手となる雄は雌に比べて比較にならないくらい体も小さいし、目をつけられれば一巻の終わりなわけで、子孫を残すには我が身御供もやむを得ない心境でつっこむしかないというのも凄まじい話である。
人間でよかったとその幸運を喜ぶべきか。
カマキリの共食いとか言いますがそういうことですか。
攻撃性が強く可愛いとは思えない、何となく苦手な虫です。
たしかに不気味な虫ですが、俳句では鎌または斧をふりまく独特の仕草などをおかしがって歳時記にも取り上げられています。冬には「枯蟷螂」と呼ばれます。
なるほどかまきりの生態はそういうものですか。獰猛ですよね。背中をつかんでも首を曲げて噛み付きにきますから閉口してしまいます。
飛ぶのは雄で雌は飛ばない、ゆっくり動くと言われてます。あの首を自在に曲げてにらまれたらドキッとしますね。そういうところも俳句で詠まれるポイントというのは面白いものです。
蟷螂は姿・形から何となく皆から敬遠されているようだけど、冷静に観察するとスズメバチ等のように人間に害をなしたり、花や野菜を食べて害をなすわけでもなく、むしろ虫などを食べてくれる”益虫”の部類に属するのではないかと思うのだけどね。
また、大きな目をした頭をクルクルと回し表情も豊かで、歩く(?)姿もスローモーションを見るようで、面白いと思うけどね。
おっしゃる通り、害虫ではありませんね。俳句の対象として詠むにも面白い題材ですよ。「蟷螂の斧」などと人間から揶揄されたり、ユーモラスな雰囲気もありますしね。