紫陽花寺

ひばり忌や降りみ降らずみ額の花
ひばり忌や命の雨の七変化

林檎忌と言うそうである。

「りんご追分」からとられた名であると言えばぴんときますね。
美空ひばりの亡くなったのが1984年、つまり平成の元年の6月24日。その日は梅雨のしっかりとした雨が降ったり止んだりしていた日であったと覚えている。
鎌倉の紫陽花寺が人気の頃である。

序章

紫陽花や昏るる廊下のうす明かり
七変化うすみどりしてその序章

紫陽花が映える季節となった。

一昨日の長谷寺は、ようやく色づきはじめたという感じで、いまだ咲いたというレベルではなかったが、それはそれで句材としては十分なものがあったようでいくつか詠まれていた。
花の期間は長いのでいずれまた詠む機会はありそうだけど、まずは小手調べで。