旧暦

忌日また四年に一度二月尽

朝から運転免許証発行ができないトラブルがあったそうな。

うるうの処理のバグが原因という発表だが、金融システムとちがってとりあえず有効期間の延長で回避する程度で済んで、不幸中の幸いというべきか。
かく言う私めも、プライベートで楽しんでいるウェブ句会の当月締め切り日をうっかり28日に設定してしまったことで、句友には大変迷惑をかけてしまったのでおおきな顔はできない。
出生届には今月の29日生まれを嫌って前後の日を書き込むことがあると聞くが、死亡届にはそういう話しは聞かない。其角などは旧暦2月30日であったそうだが、当時はうるうなどという概念はなく今となってはいつをもって忌日としているのだろうか。

虚脱

歳時記の立項うすき二月尽

なかなか季題に巡り会うのは難しい月だった。

外出が減っているから当然だが、そもそも二月は一年で最も季題が少ないときなのである。
今月の句を振り返っても満足できるものはなくて、それでもいろいろ苦労しながらどうにか今月の締め切りに間に合わせることができて安堵している。
とくに今年から結社の同人のなかでも限られた者だけ投句できるコーナーが加わったので、やりくりが大変だったのである。これは三か月に一回で済むのでなんとか投函を終えて虚脱状態といってもいいかもしれない。そういう意味では二月尽という季題には特別な思いがこもっているかもしれない。
来月は句会再開となるようで、明日からは気分を入れ替えてかからねばならない。

明日は雲雀野

嵐もて閏二月の尽きにけり

北の方では天気が大荒れらしい。

吹雪に立ち往生する車列など、今年も気候の激しさを思わざるをえないニュースが飛び込んできた。
明日は、まほろば句会で平城京跡へ。
真冬並みの寒さだというから、あの風避けも何もない広い場所でさまようのかと思うと気が重い。

雲雀だって飛んでくれないかもしれない。
若草山末黒野遠望、鴨たちの渡る準備、などが狙い目だろうか。