抵抗力

あたたかき冬に限りのけふの雨

夕方雨が止む頃になって急に空気が変わったように寒気がさした。

予報通りに寒冷前線の雨が去って、冷えた大気が流れ込んできたのであろう。
十一月に入っても二十度を超える日が続いて、冬という実感はなかったのでこれでようやく冬らしくなってきた。
こんなときに油断すると風邪をひくのだろう。さいわいうたた寝していてぞくっとするので目が覚めたのはさいわいだった。
こう考えると健康なうちは危険を前にすると、体が自然に反応して防御体制を整えてくれるのだと分かる。これが本当に体の抵抗力が弱っていたら、季節の変わり目などにもすぐに体に異変が起きるところである。
それにしてもアレルギーらしい水洟がとまらず鼻が痛くなってきた。

土饅頭

墳丘のまろきまんじう冬ぬくし

芝も枯れてきた。

よく整備された墳丘公園では、それぞれの古墳の姿もよく見通せるようになってきた。後円墳であれ円墳であれ帆立型であれ、どの墳丘もなだらかな孤を描いてまんじゅうみたいだ。
土葬であった昔は墓のことを土まんじゅうとも言ったのだが、さながら古墳は大きな土まんじゅうだと言ってよいかもしれない。

本当は古墳を積んだときには段丘状であったという話だが。