午前7時のころ

カーテンの四周にもるる初明り

今年もまた素晴らしい初日の出であった。

伊勢方面の空が明るくなって、高見山あたりの雲が金色に輝き始める。
山上ヶ岳、八経ヶ岳など大峯山地はまだ黒いままである。
やがて高見山のシルエットがさらにくっきりと浮いてきたかと思うと、さっと初日が顔を出し、産土の杜が照らし出された。
その光はみるみる街の屋根を覆い、カーテンをあけて眺めていた自室にもダイレクトに光が飛び込んでくる。
その光に我にかえり思わず両手を合わせるのであった。

皓々と

あけましておめでとうございます。
今年も奈良から毎日発信してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

ありがたの峰の峨々たり初明り

東雲がやがて力強い初日に。

思わず両手をあわせて拝む。
初日は素晴らしかったのだが、大峯の山稜は雲に隠れてうかがえない。よく晴れれば、曙光が先端を瞬間に金色に染めて神々しいほどにかがようのだが。

ゆうべ除夜の鐘を聞こうと外に出たら、中天にすばらしく白く輝く月がかかっていた。2日は2018年最初のスーパームーンだとかで、最小の満月に比較して直径が19%も大きく、明るさは30%も明るいとか。「皓々」という言葉がぴったりだ。
力強い初日に先行しての真っ白な月。
今年は天も味方してくれるかな?

初日の出

あらたふと伊勢の方角より初明り

あけましておめでとうございます。

旧年中は当ブログに多くの励ましをいただいてありがとうございました。
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さて、冬至から10日もたちますと夕暮れなどはいくらか伸びたかなあと思えるようになりました。
朝目が覚めると真っ先に寝室のカーテンを明けるのですが、日の出もいくぶん早くなったかなあという感じです。
自宅から見ると初日がのぼってくる方角は、ちょうど伊勢神宮のあたりではないかと思います。人麻呂のように「ひんがしの野にかぎろひのたつ見えて」の朝ぼらけというのは自宅からはまだ見たときはありませんが、それでも山の端から徐々に空が朱く染まってゆくさまは大変ありがたく気高く見えます。これなど、まさに「冬はつとめて」という言葉がぴったりきます。

今年もいい初明りが望めればいいのですが、何やら荒れる三が日となりそうな予報が心配です。「雪の降りたるはいふべきにもあらず」はあくまでも作品の上での話として承っておきましょう。