だしぬけにこの庭に聞く初蛙
今年も生きていたようだ。
短く太く蛙一声が壁に響いた。
草も大分伸びてきてそのどこかにいるんだろうが、居場所は分からない。声の大きさからすぐその辺りにいるのだけは確かなのだが。
そのうちにどこかで姿を見せてくれるに違いない。目が合えばそろそろと隠れてしまう人見知りなんだが。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
だしぬけにこの庭に聞く初蛙
今年も生きていたようだ。
短く太く蛙一声が壁に響いた。
草も大分伸びてきてそのどこかにいるんだろうが、居場所は分からない。声の大きさからすぐその辺りにいるのだけは確かなのだが。
そのうちにどこかで姿を見せてくれるに違いない。目が合えばそろそろと隠れてしまう人見知りなんだが。
声の主見つけて小さし初蛙
鳴き始めてひと月はたつだろうか。
例の雨蛙が今年も元気に冬を越したようで、体に似合わぬ大きな声で鳴くようになった。
相手を求めての鳴き声だと思われるが、「早う起きてこよ」とでもいうのだろうか、ひとしきり鳴いてはまた静かさが戻るというようなことが繰り返されている。
そろそろ鉢物を庭に出そうと思うが、そうなればいつの間にか鉢に潜り込んで水遣りのたびに顔を出すのも楽しみとなる。
くぐもれる声のみとどく初蛙
濠で鳴いているのは間違いないのだが姿が見えない。
方角からするとどうやら石垣の中らしいのだが、冬眠から覚めてはみたがまだ外へ出るのを躊躇しているのだろうか。