ミニマム

十二月冷藏庫よりあふれしめ

あきれるほど物が詰まっている。

ふたりきりの暮らしに昔はこんな大きな冷藏庫は必要でなかったはずなのだが。
ところが、容積があればあったで不思議に物はふえて普段から満員御礼の状態。年の準備に用意した物や、土産物の要冷蔵物がくわわるとたちまちパンクしてしまう。
ここにも普段からミニマムの物で過ごせるよう、暮らしを見つめ直す必要がありそうである。

お伺い

蜜柑きてそばきて豆来十二月

ごく親しい人たちとの年に二度のご挨拶。

今年も句に記載しきれないほど多くの贈答をいただいた。果物にはじまり、穀物、水産物まではばひろい。
ありがたいことだ。
おかげで年越えて毎日果物がデザートにのぼりそうだ。
そばなどは世界の50%がロシア、ウクライナ産だそうで、我が国の自給率は20%たらず。殘りの大半が中国からの輸入で、世界的な価格高騰を受けて材料代もばかにならないだろうに。
すでに年末を見越して食材などはいちだんと値上がりしているという。
毎日どれも美味しくいただいているが、それも健康であればこそ。
年賀状こそ出さずとも、年に二回のお礼をかねた電話が暑中見舞い、お歳暮ともどもお互いの健康を確かめ合う貴重な機会である。

催促

間違ひファクス詐欺を疑ふ十二月

珍しくファックスが来た。

家人は詐欺と信じて無視しているが、見れば法人から法人への見積書で事務の手違いと分かる。
分かるが、かかわるのも面倒なのでそのままに放置しておいた。
ファックスが来ない、いや送ったの問答でトラブルになっているかもしれないが、必要な見積なら催促しているだろうから問題なかろうという判断である。
師走でそれぞれせわしいことである。

人心地

とある日の雨やはらかき十二月

冬ぬくしのさなかの雨である。

午前中はどんどん曇り空が厚くなってきて気温が朝より下がってきたのではないかと思っていたのだが、午後になって雨となるや逆に柔らかく感じるほど暖かい空気に変わった。
ゆったりと人心地する時間に浸っていると、十二月の真っ只中にいるとことさえすっかり忘れるほどだ。
年末からは寒さが戻ってくるようなことを言ってるので、それまではせいぜい楽をさせてもらおう。

「のぞみ」出現以来

出張も日帰りとなり十二月

十二月は出張といっても相手も忙しい。

打ち合わせが終わっても、では次の席で、とは簡単にいかず日帰りとなるケースも多い。
特に、「のぞみ」とやらが出てきてからがいけない。
東京から近畿圏ならば日帰りは当たり前となってしまったので、せわしくていけない。また、駅弁など食べてなど行き帰りの旅程にともなう楽しみも、携帯パソコンに奪われて味気もなくなった。

出張から社戻りなんぞあろうものなら最悪だ。