袋角先丸くして途上なる
冬に抜け落ちた鹿の角は、初夏になると新しく生え始めこれを袋角という。
袋角は成長中なので角質化した角とは違い、内部に血が通う皮膚で覆われているという。たしかに、近くで見るとカブトムシの甲羅のような茶褐色をしていて、表面全体にうっすらと産毛が生えている。当然発情期ではないので、雄どおしが角突き合わせることもなく傷一つないいかにも柔らかそうである。
幼子は子鹿に寄られ色をなし
親子一緒に楽しく鹿を見ていたのに、3歳くらいの子にいきなり子鹿が近づいてきて餌をねだるので顔が引きつってしまったようだ。