古流泳法

旧藩の泳法継いで寒稽古

藤堂藩の泳法に観海流というものがあった。

いわゆる実戦向きの泳法で、武器を手に長く水中にいることができる立ち泳ぎを得意とし、今でもその伝統を守り伝えようというグループがいる。
その寒中水泳の模様を昨日のニュースで見たのだが、巻いた鉢巻きに観海流と染め抜いているのをなつかしく見た。
我が母校では、その伝統を受け継いでか、明治の頃は全員が伊勢湾を往復する年中行事があったそうで、それが校歌にも謳われている。あの山口誓子の作詞、作曲は信時潔になる校歌である。
コロナ禍ということもあってか、今年は参加者が少ないようであったが、60代の御大も参加されて無事に終わったのは何よりである。

不完全燃焼

道場の床を浄むも寒稽古

「寒」シリーズ、そろそろネタも尽きそうである。

が、歳時記を見ると「寒」のつく季題は数多く、溜息が出るほどだ。とにかく今月いっぱいはシリーズを継続していこうと思う。

今朝の奈良市は零下4.8度。外においてある、みぃーちゃんの飲水用の如雨露には分厚い氷が張った。
空の方は、昨日も今日も快晴で、各地の雪情報が嘘のようである。今日の昼は7度まで気温があがってきた。だが、相変わらず風は冷たく、寒中にあることを実感する日が続いている。

ところで、一昨日の若草山の山焼きは、小雨混じりの天気で不完全に終わったとのこと。残りの8割ほどはあらためて焼くらしい。