入荷待ち

掛稲の緑うつろふ日和かな

稲架三日目。

早くも色褪せて茎も葉も籾も同じような色になってきた。三日続きの晴天で順調に乾し上がっているようだ。
苅りとった田はまだ序の口。短い日を逃さじとコンバイン、集荷軽トラが公道をせわしく行き来している。
豊の秋の光景はいつ見ても心和むものがある。
そして、格安のもみ殻くん炭を予約している農協からは、間もなく入荷の連絡が入るはずである。

平年並み

掛稲に宵のひと雨走りけり

夜中に目が覚めたら雨が降ったような形跡がある。

朝の濡れ具合から1時間も降ってはいまい。
何しろ9月26日以来快晴続きだったのでもう少し降ることを期待したのだが、これでもよしとしようか。
雨を見越して少々蒔いた種にも幸いの雨となったことを喜ぼう。
菜園のある一帯の稲刈りはどうやら終わったようで、いまや珍しくなった稲架があちこちにたっているではないか。昨年はウンカの害がひどくて今年はどうなるかと注意してみていたのだが、ニュースでは盆地は平年の出来だと聞く。
何はともあれ農家は安堵の胸をなでおろしたであろう。