SDGs

敗荷の昨夜の名残の雨光る

蓮根がうまい。

歯ごたえもさくさくと軽く食べやすい。新蓮根の季節である。
幸いにも歯には問題ないし、いまだ嚥下機能には困らないので、よく噛みしめて味えば旨さがさらに増してくる。
もともと旬のものをいただくことは、夏には体を冷やし、冬には温めるという天恵の理にかなうことである。
原点に帰って季節のものをいただくことが持続可能性のある生き方であると言えよう。
ひるがえって急にSDGsという言葉を聞くようになった。国連のSustainable Development Goalsという2030年までに達成しようと言う目標らしいが、2050年までに脱炭素社会の実現をという現政権の目論見との関わりはどうなってるんだろうかと頭を捻るばかりなんだが、さて。

末枯れゆく

敗荷のさらばふ鉢の寺紋かな
敗荷の鉢に委ねてやすらへる

半ば枯蓮と言っていいかもしれない。

葉が痛んでもう夏の充実したものではない。
軸もかなり細ってきたのに、よくあの重い葉を良く支えているものだと思う。
風でも来ようものならその無骨な骨も折れて、葉もろとも枯れ蓮になっていくのだろう。

それにしても、秋の歩みが急テンポである。
うっかりうたた寝でもして風邪などひかないように。