春水の雨打つたびに震へけり
終日の雨。
あらたにできた水溜まりはもう春の水と言っていい。
その水溜まりが雨粒が落ちるたびにぷるんと震える。
その水が土にしみこんで木々の芽ぐみをさらに促し、春を加速させる。
雨の一滴に始まる春水が春を一層濃くするのである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
春水の雨打つたびに震へけり
終日の雨。
あらたにできた水溜まりはもう春の水と言っていい。
その水溜まりが雨粒が落ちるたびにぷるんと震える。
その水が土にしみこんで木々の芽ぐみをさらに促し、春を加速させる。
雨の一滴に始まる春水が春を一層濃くするのである。
春の水湛へ古刹の隠れ井戸
隠れ井の意表ついたる春の水
思はざる古井の底の春の水
隠れ井の桁のあえかに春の水
伏せてあるものは覗きたくなるもの。
元興寺裏手に回ると小さな井戸があって、竹に似せた蓋が載っている。
何にでも好奇心が強い吟行子が開けてみると。。。
涸れ井戸と思いきや、実はりっぱな現役とも思われる水量。
その面には明るい空が映って、水も柔らかそうだった。