遭遇

春闌けて着たきり雀どこへでも

ジェットコースターのような気温差。

いまだ冬とも春ともつかぬ格好で毎日を過ごしている。
断熱の効いた室内と室外との落差も大きく、今日のように外気温が20度を超えても室内はひんやりしたままである。服装は室内用が基本だから、たとえ夏日になろうといまだ春先のような上下に身を固めているので、ごみ出しでご近所の方と顔を合わせるのも恥ずかしくなる。
今日木曜日は燃えるゴミの日だから、どの家庭からもゴミが出る日で案の定お二人と鉢合わせ。天気がいいので町長さんも早朝の庭の草むしりのシーンに遭遇。いやはや。

埋まらぬ句帖

古寺に六十路の学や春闌ける

説明を聞き逃すまいと体全体を耳にして歩いた時間はあっという間に過ぎていった。

メモを取るいとまもなく次から次へ移ってゆくので、終わってみると細かな部分がすっかり欠落している。このペースではとても吟行にならず、手にした句帖は持ってきたままで全く埋まらない。こうなると、修学旅行に来ている生徒に混じってひたすら列に並んでは説明についていくしかない。