洪水警報

遅れたる梅雨入ついりの雨の手荒なる

盆地中央部に洪水注意報がでるほどの雨だった。

大和川を通りがかったら、散歩用アンツーカーの赤茶が美しい河原にも水があふれている。
予想通り、今日梅雨入りした模様との発表。模様とは変な言い方だが場合によっては取り消しも含めた訂正があるということらしい。
いずれにしろ、明後日にはまた雨だというのだから遅まきの梅雨期に入ったと考えていいだろう。
土砂降りの雨も朝の十時ごろには小止みとなり、やがて真っ青な夏の青空が顔を出した。とたんに、気温がぐんぐん上がりだしてちょっと体を動かしただけでも汗がだらだら流れてくる。
梅雨入り即梅雨晴れ間という大変あわただしい一日である。

荒れ模様

梅雨入の大阪停まるG20
梅雨入の遅れてけふの荒れもよひ
スリッパを床に取らるる梅雨湿り

やっと梅雨入り宣言したかと思えば、台風に発達するかもだなんて。

やれやれ、大変な梅雨デビューである。
おまけにニュースを見ると、高速道路もがらんがらんに大阪の都市機能はまるで停止したかのような様子。年の前半締めを前に商都大阪も迷惑な話であろう。
これで、世界経済や環境問題などに進展があればいいのだが、わがままなパワー大国次第というのでは心もとない。

暦に揺るぎなし

梅雨入の朝の大峯見えてゐし

近畿が意外に早く梅雨入りした。

午前中に九州、中四国が梅雨入りしたニュースがあったので近畿はまだ少し先と油断してたら、夕方のニュースでは一気に東海まで梅雨入りしたらしい。
朝方は、吉野・大峯連山のシルエットが確認できるくらい空が明るかったので虚を突かれた感じである。
とは言え、特別雨の少ない盆地には昼間は例によってまったく雨の気配はない。この分では明日に持ち越しかと思うたら、ちゃんと夜には帳尻を合わせてきたようである。

例年に比べ三日早く、昨年より一日遅いということらしい。暖冬化だの、温暖化だのいろいろあるが、暦にはいささかの揺るぎもない。