極月のシニアクラブに誘はるる
今さら群れようとは思わない。
今月も団地のシニアクラブへの参加をうながす回覧板が来た。何をするわけでもないが、毎週の百歳体操、そして12月は忘年会を兼ねた餅搗きと夜廻り。それはそれで楽しいのだろうが、長い間暮らした東京を捨て、つまりこある意味ではれまでの人生を捨てて当地に終の住処を求めたのだからもうややこしい人付き合いは御免だ。何時死ぬとも知れぬ年寄りどうし、人生のどん詰まりにいる者が群れてこのさき何かいいことあるだろうか。
菜園などでたまに若い世代と交わることのほうがよっぽど刺激をもらえて楽しい。
歳相応の断捨離というものは何も物だけにかぎったことではない。