極月のシニアクラブに誘はるる
今さら群れようとは思わない。
今月も団地のシニアクラブへの参加をうながす回覧板が来た。何をするわけでもないが、毎週の百歳体操、そして12月は忘年会を兼ねた餅搗きと夜廻り。それはそれで楽しいのだろうが、長い間暮らした東京を捨て、つまりこある意味ではれまでの人生を捨てて当地に終の住処を求めたのだからもうややこしい人付き合いは御免だ。何時死ぬとも知れぬ年寄りどうし、人生のどん詰まりにいる者が群れてこのさき何かいいことあるだろうか。
菜園などでたまに若い世代と交わることのほうがよっぽど刺激をもらえて楽しい。
歳相応の断捨離というものは何も物だけにかぎったことではない。
物の断捨離だけでなく必要のない人間関係も少しずつ整理するのもいいかもしれませんね。
行きたい所へ行きたい人と行く、好きなことだけをやる、今となってはそれだけで充分な気もします。
年賀状も失礼して何年かなりますが、いまだに送っていただく方には申し訳なく思いつつ。
極月のシニアクラブに誘はるる
今さら群れようとは思わない。
男って悲しいですねぇ。この年になっても何か、意味があるとか目的意識を持てるとか、でないと群れられないのですねぇ。イベント企画、撮影会、模型飛行機飛ばし、それに、スポーツ(テニス、ジョッギング、マラソン、ゲートボール、ゴルフ etc)。でも、女性は群れること自体が目的で楽しんでいます。女性が男より長生きするのは当然の理です。
やれ誰それより上手いとか下手とか、強いだの弱いだの、へたな世間の観念に振り回されるより、もっと自由にいたいと願うのみです。穏やかで暮らせるなら、むしろ平板な方がいいとも。願わくば誰にも迷惑かけないでいきたいと。