汗しとど人身事故のわりくうて
突然車内アナウンスがあった。
「XX線で人身事故発生」。
幸いにも、乗った電車は別路線でことなきをえたが、XX線を利用している人は多い。句座の仲間でも何人か相当して、たまたま一電車のちがいでセーフかアウトか。
通常は1時間か1時間半くらい前に着いて席題など検討するのだが、投句締め切り30分前にかろうじてやってきた彼女は、さんざんな目にあった顛末を語る時間もなく投句用紙に向かい合うが、汗が滝のように流れてくる。
隣に座った句友が横から扇子で風を送るなど細かな配慮がやさしい。