スマホ写真

牡丹園ペットとともに自分撮り

今日は長谷寺吟行。
長谷寺の牡丹
牡丹守のお話では今年はここ数年でも最高の出来だそうです。そのせいか、2万本近くの花の艶やかなこと。毎日のお世話もあって最高のコンディションを維持しながら、あの長谷の谷間の斜面に段々と牡丹園が展開するのですから、下からも上からもよく見通せて溜息がでるほどです。

今の長谷寺は牡丹の他にも、石楠花、芍薬、若葉、鶯、竹の秋等々、句材が目白押し。句材多くとも佳い句が生まれるとはもちろん限らないわけですが、時間をかけて燻せば満足できるものに近づけるのではないかと思えてきます。

掲句はとても俳句会のレベルでは採用とならないのですが、犬を高く抱きかかえながら若い人がスマホをかざして自分撮りしているのが大変微笑ましく即興で詠んでみたものです。

涅槃会

団参の御詠歌和する牡丹寺

真言宗豊山派総本山・長谷寺。

花の寺と言われるだけあって、なごりの蝋梅、寒牡丹をはじめ梅、山茱萸が見頃である。有名な牡丹も一斉に芽を吹いてそれぞれ3センチほど伸び始めたばかり。
今日は涅槃会が行われるというので、地元檀家のお計らいで本堂に参列させていただくことができた。涅槃図は6畳ほどもあろうか、須弥壇の高いところに掲げられているので細かな部分までは見ることはできないが、弟子や、象や鶏ほか多くの動物たちの嘆きのシーンも描かれているようである。

末寺の檀家衆であろうか、愛知県からきたという上下とも白い装束に身を包んだ団参の一行が唱和する御詠歌が礼堂に響き渡るのを聞いて身が引き締まるような思いがした。

陽と陰

雨雫のせた牡丹の重げなり

相変わらず天気がぱっとしません。

牡丹で有名な長谷寺へ、朝の早めに行ったのが大正解でした。
参道がせまく混雑するので交通規制が敷かれるのですが、その直前に滑り込みセーフで無事門前近くの駐車場に止めることができました。

登廊の両端は見事な牡丹園です。

また399の石段を登って本堂にあがりました。礼拝堂回廊から五重塔が見えます。

新緑が雨の中でしっとりしています。

この時期牡丹だけが有名ですが、これも忘れてはいけません。石楠花が斜面の木陰でひっそり咲いていました。近くに室生寺があるので遠慮して宣伝しないのでしょうが、なかなかどうして控えめながら山の一部となっています。
牡丹を陽とすれば、さしずめこの石楠花は陰といっていいでしょう。
表紙はその石楠花です。