頭上にて

竹林のそよりともせず目白くる

散歩コースには開発からまぬがれた小さな森が点在している。

どの森も紅黄葉の時期を過ぎ、これからは鳥たちの声が楽しめるようになる。今日は姿は確認できなかったが、キリキリキリと鳴くメジロ特有の声を今年初めて聞いた。

やが毎日頭上で目白たちの声を聞きながら歩く日々がやってくる。

旬の鳥

きりきりと渡る目白や眠る里

人影のみられない集落のはずれ、頭上で「きりきり」と鳴く声がする。

見るまでもなく目白だ。
目白の季語は秋だが、私には冬のイメージの方が強い。なぜなら、夏などは高い山にいるが寒さがつのってくるに従い里に下りてくるからだ。最近は郊外の住宅地などで一年中見られるようになることも多いが、やはり旬は冬なのだ。