嫁に食わすな

七宝の肌照りかへす秋の茄子

秋茄子の肌がまるで蝋のようにつやつやしている。

棚田のなかに秋の日をうけた紺色の茄子が光っている。とても植物とは思えないあまりにも硬質な肌なので、七宝焼きの無機質なそれを思い起こさされる。写真に撮ろうとしたが、畑の中に踏み入らなければ無理なので遠くから眺めるしかなかった。

まかない

秋茄子をカレー仕立ての夜食かな

看病疲れだろうか、家人がダウンした。

昼はうどんを作り、夜はカレーを煮た。料理のレパートリーとてこれくらいで、それも滅多にしつけないものだからカレーの味付けときたら大失敗。野菜にニンニクを効かせすぎたのが失敗の原因だろう。

いつかに備えて料理も多少は覚えたいのだが、調理に時間をかけるというのがどうも性に合わないのだ。